2015-06-25

生きるということ

 

こういう仕事をしていると、

普通は触れることのない、触れなくても良い、

人の様々なことを知る機会がとても多くある。

 

教員生活も今年で16年目となるが、

これまで本当にたくさんのことを目にしてきた。

 

そういった経験を通して、自分が思うことは、

『みな様々なことを背負って生きている』

ということだ。

 

笑っているけど、

本当は辛くて、

本当は苦しくて、

生きるのも嫌になるぐらい。

それでも笑顔で、

前を向いて生きようと頑張る、

そういうたくさんの人たちと触れ合ってきた。

 

自分が辛いと、つい笑顔で幸せそうに振る舞う

周囲の人が羨ましく見えたり、

腹立たしく見えたりすることもあるだろう。

 

でも、他人の辛さは目には見えないもの。

 

みんな、

たくさんの苦労や苦しみを背負って生きていて、

辛く苦しいのは自分だけじゃないんだよって、

たくさんの人たちに囁き続けてきた。

 

これからも、目には見えない

生きるということを考え続けながら

生きていきたい。

 

生命は      吉野弘

生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする

生命はすべて
そのなかに欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている

私も あるとき
誰かのための虻だったろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない

 

 

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